体のコラム

「腱板断裂」について

今回のコラムは、スポーツをされている方は聞いたことがあるかもしれませんが、家事や通勤でも発生する可能性がある意外と身近でもある「腱板断裂(けんばんだんれつ)」という症状についてお届けします。

腱板断裂

腱板とは?
そもそも腱板とは、回旋筋腱板とも言われ、肩の前方から肩甲下筋(けんこうかきん)・棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょくかきん)・小円筋(しょうえんきん)の4つの腱からなり、肩関節の動きに作用し、肩関節の安定性をもたらす部位です。

具体的には、両腕を下から横に広げる「外転」という動き、腕を前方から外側へとねじる「外旋」という動き、反対に腕を前方から内側へねじる「内旋」という動きに作用します。

腱板断裂の原因
スポーツや職業が原因で、腱板が弱くなっているところに繰り返し力が入ってしまう場合に断裂が起こります。また、たとえば電車で吊り革につかまっていて急停車した際など急に負荷がかかる場合などにも発生します。
若い人にはあまり見られませんが、50代以降の方で特に仕事柄やスポーツで肩を酷使されてきた方に多く見られます。

腱板断裂の症状
症状として鋭い痛みが発生し、夜寝ているとき痛みで目覚めることも多いようです。また、筋力が低下して物を肩から上に挙げられない、後ろにある物を取れないといった症状のほか、脱力感を感じる場合や、肩を下から横に広げる動きが保持できないこともあります。
四十肩とのちがいとしては、腕を上げ始めた段階から痛みが生じる点が挙げられます。

腱板断裂の治療法
腱板損傷の場合、ストレスの加わらない肢位で固定します。軽度の場合には三角巾で吊り、湿布処置で安静にします。
痛みの強さにより、肩の柔軟性をつけていく腱板筋力訓練も行います。腱板筋力訓練には、ゴムチューブを使います。(ない場合輪ゴムでも代用ができます)

肩甲下筋の鍛え方

肩甲下筋の鍛え方
このように内から外に広げ1セット10回で左右やります。その日の調子に合わせてセット数を増やしてください。

棘上筋の鍛え方

棘上筋の鍛え方
棘上筋はチューブを持ち前にゆっくり挙げていき1セット10回左右行います。
どちらもゆっくり筋肉を感じながら行うことで成果があげられます。

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上記いずれの場合にも、身体に無理のない範囲で行うことが大切ですが、肩に違和感や痛みがあり、「腱板断裂」かもしれないと思った際には、まずはお近くの整形外科でレントゲンを撮られるか、お早目に当院にご来院いただくことをおすすめします。

「腱板断裂」「肩の違和感」のことなら西荻窪北口カイロプラクティック整体院へ